より速く、より高く、より遠くへ

入部(仮タイトル)

三年生は近くで見るとすごく大きい。見上げるっていうと大げさかもしれないが、でもそんな迫力というか威厳のようなものがある。

｢｢こんにちわぁ!!｣｣

いきなり先輩たちが階段の上を見上げてあいさつをした。
僕たち一年もあわててあいさつをする。

階段の上からは一人の先生が降りてきてる。

背は普通くらいで、ほんの少し丸い顔をしててメガネをかけてる、年は三十後半ぐらいのおじさん。
目を細めニコニコしながら降りてくる顔からは優しそうな印象を感じる。

｢はじめまして私が陸上部の顧問のナカイです｣

と先生はあいさつをしてくれた。

今日から三日間は一年生は仮入部扱いなのであまりきつい練習はさせれないらしい。

というわけでまず先輩と一年生がお互いに自己紹介をすることになった。