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「その方は知り合いですか?」
「大体、私以外にそれしたら変人――あ、紹介しないとね」
私に声をかけられて説教を中断。フルスさんは、女性の肩を掴んで私の方へ向かせました。
「ロウ。紹介するわ。私の姉よ」
「はい? はっ、フルスのお知り合い?」
きょとんとしていた人物ですが、すぐに状況を理解したらしく、頭を下げます。
フルスさんの姉は、妹と同じで美しい方でした。
妹と同じピンク色の髪を、ポニーテールにしており、背丈もスタイルもお姉さんっぽいです。ナイスバディです。
しかし服装は地味で、シャツとスカートの上にエプロンを身に付けているのみ。華やかさはない反面、動きやすそうではありました。
「初めまして。私はフィコ・フルミネス。フルスのお姉ちゃんだよ」
明るさを感じさせる快活な口調で、フィコさんは言います。
お姉ちゃんキャラですか、なるほど。アリですね。全然アリです。
性格や見た目もいいですし、なにより服装がいい。
胸の大きい人のエプロン姿は、そそるものがあると思います。ラインとか、服とエプロンが接していない空いた空間とか。
私はじっくりフィコさんを見てから、手を差し出します。
「フィコさんですね。私はキリサキ ロウです。付き合って下さい」
私の頭をフルスさんが殴打しました。
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