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あっという間に一日が過ぎました。
朝に昼、そして夜。
世界は違いますが、時間は同じように過ぎていきます。
誰もが知っていること。
常識が通用することが、とても嬉しかったりします。
私は地球から、異なる世界に来ました。嬉しくもありますが、やはり不安でもあるのです。
私は無力にも近い存在なのですから。
魔物がいるこの世界では、どんなタイミングで死んでもおかしくはありません。
そう。こうして、お屋敷の庭で寝転がっているこの時も、常に死の可能性はつきまとっているのです。
……だから、有り難いのです。
優しい人たちに囲まれて、ふざけながら過ごせるということが。
そして、楽しくて、一日があっという間に過ぎたと思えることが。
嬉しいのです。
「……こんなところにいたのね」
静かだった庭に、小さな足音と優しげな声が聞こえます。
寝転がりながら視線を横へ向けると、フルスさんが私の横へ座っていました。
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