二章:新たな日常

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  「あ、あはは……いやぁ、お見苦しいところを見せてすみません」    掛け布団に身体をくるませ、私は顔だけを出しました。赤くなっていたかは分かりませんが、物凄く熱いので赤面しているのは間違いないでしょう。    ああ、失態です。初日から職場の先輩に、裸を見せる奴がどこにいるというのです。    裸の付き合いは歓迎ですが、不審者染みた一方的な公開は避けたいものです。捕まりかねません。   「別に構わないけど。予想できてたことだから」    意外にも、シュネーさんは怒りませんでした。呆れたようにため息を吐いてますが、叫んだりはしません。   「予想できてた?」   「うん。フルス様が言ってたから」    フルスさんが? 私が裸で寝るかもしれないと言ったんですか。なんて的確な予想を……。   「じゃあなんで驚いたんです?」   「そ、それは……大きかったから」    頬を赤くさせ、照れながら答えます。ほほう、子供には刺激が強すぎましたか。   「セクハラですね。けしからん」   「うるさい」    ブスッとしながら答えると、シュネーさんは何かを私の前に置きました。   「はい、服と防具。ここの家なら、見た目も気をつけないと――ってフルス様が」    茶色の大きな紙袋です。紙が膨らんでおり、とても大きな物、重い物が入っていると予想できます。   「あと、ワンピースが汚れただろうから、って」    フルスさん、流石の読みです。    汗でちょっと着るのが嫌になって……で、裸になって寝ちゃったんですよね。  
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