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早速紙袋に入っている物を着ました。
フルスさんが用意した物です。きっと優雅で美しいお召し物に違いありません。
それにこれは初めてのプレゼント。フルスさんが私を想って用意してくれた物なのですから、着なくては。
などと迷いなく装着。顔を赤くさせるシュネーさんの前で、遠慮なく着替えます。
かくして五分間ほどの時間をかけ、私の着替えという無用な絵は終了したのです。
「これは……なんですか?」
シュネーさんの持ってきた鏡を覗き込み、着替えた私は尋ねます。
頭にはヒラヒラしたフリルの付いたカチューシャ。
上半身は白のブラウスと、襟下を通して結ぶ、黒いリボン。
下半身はスカート。これもシュネーさんのメイド服みたいに、黒と灰色のチェックが入っており、実用的ではないフリルが目立ちます。
さらに、そこへ絶対領域を作り出す黒のニーソです。これは中々ポイントが高いと思います。自分が着ないなら。
全体的に黒と白で落ち着いた服装。その上に、薄い茶色をしたマントを羽織って……おそらく、私服は完成です。
あと袋に入っているのはどう見ても防具でしたし、これが私の普段着る物になるのでしょう。
「中々いいんじゃない? 昨日みんなで決めたんだぞ」
私の後ろに立つシュネーさんから、珍しくお褒めの言葉が。
皆さんで決めたのですか……ニーソ提案した奴、ちょっと出てきなさい。恥ずかしい。
「しかしまあ……可愛らしい服で」
さて、ここで私の容姿について言及しておきますか。
私の髪型はおかっぱ……いえ、ちょっと違いますね。正式な名称は分かりませんが、前髪は適当に散らせて、後ろ髪を切り揃えた感じです。ボブカット、とでも言うかもしれません。色は黒です。
で、顔は……性格を表すような明るい顔をしています。自分で言うのもなんですが、結構整ってます。美少女ですね。
身長は平均くらい。体格は一般的な女性ほど。ただ、胸がかなり大きかったりしますけどね。主人公にも特徴は必要ということで、まあ特に気にしてません。
友人からはレベルが高いだとか言われます。しかし性格のおかげで、今までモテたことはありません。
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