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剣と斧、ハンマー、短剣に槍、グローブ。色とりどりな武具がそこに詰まっていました。
どれも新品なようで、キラキラと光っています。部屋に置いてきた私の初期装備よりもはるかに質が良さそうです。
「これは……?」
「我が商会、自慢の新商品だ。好きな物を選ぶといい」
防具に続いて武器まで。なんだか申し訳ないですね。
「なに、遠慮することはない。ここの皆は、こうして自分に合った武器を見つけたものだ」
「そういうことなら……」
リーレンさんに促されるまま、有り難く頂戴することにします。
とりあえず槍でしょうか。剣より扱い易いと聞いたことがあります。
鉄製の柄を掴み、箱から引っ張ります。他の武器と擦れ、刃物独特の音が立ちました。刃を研ぐときのような、好きになれない音です。
「っと……」
私の手に槍の感触が伝わります。
長く、軽い。
矛盾した二つの要素。どうやらそれは、槍を構成している素材が原因で、発生しているみたいです。
合金というやつでしょう。それか、この世界だけの不思議物質だったり。
柄も刀身も銀のようなもので造られていて、薄い青色も混ざっています。とても美しい槍でした。
無意識に槍を手にした私は、さながら棒術のように振り回します。
中々手に馴染むいい槍です。これでバットに巻くグリップのテープでもあれば、さらに使い易そうなんですが。
「それでいい?」
「はい。不自由があれば適当に変えていきますから」
シュネーさんに答えて、私は槍を構えました。
いつの間にか皆さん後ろに下がっており、私の近くにはシュネーさんしかいません。
実戦式の訓練。皆さんの評価を頂くためにも、ここは頑張らなくては。
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