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ま、中に入れば分かることでしょう。
リーレンさんがドアを開き、中へ入る。それに続いて私も中へ入っていきました。
工房ということで中は少し蒸し暑く、足を一歩踏み入れると、まだ内装が見えない内に暖かい空気が肌に当たります。
それでも、想像していたよりは随分とマシです。武器を造っていると聞きましたし、灼熱地獄を予想していたのですが。
それから歩みを少し進めると、工房内、その全貌が見えてきました。
専門的な知識がないためよく分かりませんが、作業台らしき物や、材料を磨く器具が置かれています。鍛治関係のものは見当たりません。多分、部屋が分かれているのでしょう。
働いているのは作業着を着た男性の方が殆どで、メイドさんもちらほらと見えますが全体的にむさ苦しい場所です。私には完璧向いていない場所でございます。
もっと女の子がいるといいんですけどねえ。アクセサリーらしき物を作ってる人ですら、男性だという。
「おはよう」
リーレンさんは仕事中の皆さんに声をかけ、空いているテーブルの近くに座ります。
私は一応教えてもらう立場なので、見物を止めて彼の向かい側へ。背もたれのない椅子を引き、座ります。
「ここで何をするんですか?」
「皆と同じことさ」
皆さんと……? 言葉の意図を分かりかねて、首を傾げる私。するとすぐ近くで大きな音がしました。
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