二章:新たな日常

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           朝食である肉を挟んだパン(大変美味しゅうございました)を食べ、次に向かったのは大通りに面した一軒のお店。    そう――フィコさんのいる商会店舗です。    狭い路地から、私はリーレンさんに続いて商会店舗に入っていきました。    美人なフルスさんのお姉さんに会える。わくわくしながらお店に入ると、昨日と同じ素敵な服装のフィコさんがいました。   「あ、リーレンさん! ロウちゃんも! よく来たねー」    目が合うなり、彼女は大歓迎。可愛らしい笑顔を浮かべてすっ飛んできます。    右に防具。左に武器。カウンター近くにアクセサリー。きっちりスペース分けされた店内の右手、武器コーナーに路地からの扉はありました。    防具コーナーの近くにいたフィコさんは、間に置かれた商品にぶつかることなく、私達の近くへ到達します。何気にすごい速さです。   「今日はそんなに忙しくないけど、来てくれて嬉しいよ」   「私もあなたに会えて嬉しいです。今日も綺麗ですね」    一歩前に出て、彼女の手を握る。私が真面目に言うと、フィコさんは苦笑しました。   「ロウちゃんもずっと可愛くなったね」    あなたには敵いません。顔を赤くして私を褒めるフィコさんは、私が遠く及ばぬほど魅力的です。   「そんなことありません。フィコさんの方が美しいですよ。好きです、抱かせ――いたいっ!?」    リーレンさんから叩かれました。いかがわしい発言が未遂に終わったので感謝したいところですが、フルスさんのツッコミよりダメージがでかいです。   「フルス君から頼まれたのでな。粛正を」   「な、なんと……。フルスさんは私の心を読む力が!?」   「当然の対策だと思うが」    ですよねー。あれだけ馬鹿したら、そうなりますよね。    仕方ありません。真面目に話しましょうか。私は顔をキリッとさせ、   「すみません。実はその素敵な胸を触らぐふっ。な、なんでもないですごめんなさい」    くそぅ! ふざける暇がないです! そして自然と謝罪が出てしまうくらいツッコミが痛い!    そんな衝撃がないのに、何故こんな響くんですかっ。  
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