二章:新たな日常

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           それから、掃除、昼食、晩御飯の仕込みと続き、今日の仕事は終了になりました。    料理担当はクロイツさんだったのですが、特に面白いこともなかったのでカットします。   「……暇になってしまいましたね」    時刻は正確に分かりませんが、多分夕方。仕事を終わらせた私は、することがなくなり、お屋敷のあちこちを歩いていました。    コツコツと足音を立て、豪家なお屋敷をさ迷いながら私は考えます。    何をしようか、と。    騒がしい私は、することがない途端、焦燥感に駆られるという、厄介な性質を所持しています。    休む! とか、遊ぶ! ときっちり決めたのならば、何もせずとも大丈夫なのですが、何分ここは見知らぬ世界。休むことも遊ぶこともままなりません。    ――やはり自室で眠っているべきでしょうか。    いや、でも……仕事をして寝て、ご飯食べてちょっとゆっくりしてまた寝て、朝になったら仕事――悲しい。それは悲しいです。    せめて遊びたいですよね。一人で街にでも繰り出してみましょうか。    などと考えていた折、前方の曲がり角から美しい少女が現れました。    彼女は私を見て何故か目を見開き、そして笑います。   「ロウ。生き延びたみたいね」    フルスさんでした。冗談っぽい言って、私へ近づいてきます。  
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