始まり

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何処にでもある、金持ちの学園に見えるが... キーンコーンカーンコーン 鐘の音と共に昼休みが始まりドアに何人もの美男子が集まる。 その中でも目立つ3人。 黒の髪を靡かせ黄金の瞳を持つ男子。 可愛らしい顔に笑顔を添える童顔の男子。 前髪の長い金髪に深紅の瞳を覗かせる男子。 「行くぞ、鈴」 「行こぉ?琥珀」 「…来い…豹…」 3人の指名は案の定私たち。 男子についていくと着いた場所は屋上。 私を呼んだ黒髪の男、 春川要。 琥珀を呼んだ可愛い男の子、眞島宝。 そして、豹を呼んだ金髪の男、叶内鎌。 その3人は各々呼んだ私達を後ろから抱き締める。 「今日も良い匂いだな」 その言葉と共に首元に襲う微かな痛みと快感。 ───ジュルッ──… 血を啜る音が聞こえる。 首から顔を離した要には、口元から血が滴る。 身を預けるように倒れ込むと、壁際に座らせられる。
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