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「…」
知らない街まで取り敢えず来てしまった。
だけど、
「まさかの迷子…」
今いるとこは…山の中?
「何で地図を見ながらでこうなったんだ…」
なんとなくで選んだ街。
すごく田舎っぽい。
うちはいわゆる都会で育ったため田舎を知らない。
田舎に来る機会も無かったし。
「どうしようかな…うわっ!」
足に何か当たった?
なんだ、人の頭じゃん…
って…え?
「ええぇぇぇ!?」
人の頭!?
「…うぅ……」
なんだ。頭だけじゃなかった。
男の人だ。
ていうか倒れてるけど…
「あの…大丈夫ですか…?」
恐る恐る聞いてみる。
「………」
どうしよう。
救急車とか呼んだほうがいいかな?
「え、えっと、119番…?でいいのかな?あ、でも場所がわからない…」
「…待って…」
「え?」
今にも消えてしまいそうな声が聞こえた。
「…食べ物……」
「へ?」
「…食べ物を…ください…」
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