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「じゃあ、また明日来るからね。明日こそは絶対に、とんでもなく上手に描くんだから」
七海は複雑な事情を経て、妙な力を手に入れたらしい。
描いたモノを実体化……いや、描いたモノが実体化してしまう力を。
「はいはい」
少女漫画なイケメン先輩。
それが彼女の目標みたいで。
「七海、車に気を付けるんだよ?」
「あああ、お前と離れてる時間が本当に嫌だ」
最初の地球外生命体パラダイスに比べれば、大分良くなったと思う。
「ったく、恥ずかしがらず俺にエスコートさせれば良いのに」
「……」
果たして、彼女が満足するまでに園乎坂先輩はあと何人増えるんだろうか。
果たして、絵画教室と失敗作宿舎にされてる僕の部屋に平穏な生活が戻ってくるのは、いつの日に。
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