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三枝さんがいつもいるあの部屋に俺らが着いた頃にはもう皆揃っていた
「横峯くん遅かったじゃないか、丸之内くんもどうしたんだね」
「あ…、あの…」
「怪我したんです。トレーニング中にちょっとした小さな怪我してもうて、俺が医務室に連れて行ったんです」
三枝さんの質問に俺じゃなく丸之内が答えた
しかもさりげなく肩怪我したことを隠して…
「まあ小さな怪我なら問題ない。
…実は、私の元に依頼がきたんだよ」
「依頼…?」
村岡が疑問に思って聞き返した
「ああ。匿名で人身売買を止めて欲しい、と依頼がきた」
「と、匿名って…」
薫が驚ききょろきょろと俺らを見た
「エイトレンジャーにですか?」
「ああ、匿名だから市民か八萬署かダーククルセイドからか全くわからない」
「ダーククルセイドからやったら完全に罠やで!?人身売買はあいつらがやってることやからな」
錦野が口を挟むもしそうだとしたらエイトレンジャー自体を完全に邪魔物扱いしとることになるな…
わざわざそんなことして自分からおびき寄せてるわけやし、おびき寄せて殺ろうとする敵の行動なんてそんなの以外に何があるって言うんだ
「それで君達に差出人を探るとともに人身売買を止めてほしい
人身売買が行われてる3ヶ所は指定されてるから、そこに3手に分かれて行ってきてほしい」
三枝さんに言われて俺らの顔が引き締まる
「エイトレンジャー、出動せよ!」
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