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俺らは着替えて教会の真ん前に集まった
「3手…、いけん分かれもすか?」
普通、リーダーである俺が決めることなんやろうけど、俺が仕切る前に薫が口を挟んだ
「俺と村岡はん、丸之内と誠くん、あとはそこ3人
この組み合わせでええんちゃう?」
他のメンバーにわからんように俺だけにしてやったりの顔を向けてきた
「ほな、それでいくか」
村岡がそう言うと三枝さんに渡された地図を地面に置いて広げた
地図には3ヶ所丸がついている
割と近くの広場と運河の近く、市街地の3ヶ所や
「どこ行く?広場なら飛ばずに歩きで行けるやろ」
錦野が座りながら言う
「横峯くん、肩…大丈夫そう?」
安原が声をかけてきた
俺は首を曖昧な感じに横に振る
「なら、俺ら2人は広場に行くよ」
隣にいた丸之内がそう言った
「飛ぶとなったら気圧の変化に肩がついていかんやろうし」
「そうなあ…」
「じゃ、俺らは運河のほう行くか
東京シティの近くが1番奴らの罠そうやし」
村岡のその一言により、俺と丸之内は広場、村岡と薫が運河のほう、錦野・大川・安原は市街地のほうへと向かうと決まった
彼らがそれぞれの場所へ飛んでいくのを確認すると、俺は丸之内に手を掴まれ広場へと向かった
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