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でも、何故か俺を心配する丸之内が凄く凛々しく、かっこよく見えて思わず見惚れてしまった 「誠くーん?…おーい」 何も聞こえない こいつってこんなにかっこよかったっけ?なんて思っていて、口の動き1つ1つさえ凄く勇ましく見えた 「ま・こ・と・く・ん!!」 丸之内が俺の頬をぺしぺしと叩きながら名前を呼んでいた それでやっと我に返った 「大丈夫ー?今日、なんかボーッとしてるみたいやけど…」 「大丈夫…、何でもな‥痛っ!」 身体を起こしトレーニングに戻ろうとしたら肩に激痛が走った 特に左肩が… 痛みのあまり座り込んだ俺を心配して丸之内も座り込み顔を覗き込んできた 「医務室行こっか…、シップか何か貼れば大丈夫やろ…」 いつもは口悪くサボりまくってる丸之内が俺を心配してる…、 それだけで何だか変な、よくわからない気持ちになっていた きっと村岡か安原がこうやっていたら殴り倒してる気がする 「俺ら医務室行くからー、何かあったらそこまで来てー」 丸之内に連れられてトレーニングルームを出ていく時、彼がみんなにそう言った 薫の前を通ったときに彼の眼鏡が妙に光ってるのを俺は見逃さなかった 「恋…やな、」 「遥ちゃんにしか恋してん村岡さぁが言うたらあかん」 「なんでー!」 村岡と大川のその声は微かに聞こえた
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