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「キャァァー」
姉ちゃんだ!!俺は直ぐに姉ちゃんがいる道場の入り口に向かった。
「ん!!...誰だ!!」
道場の真ん中に見た事もない女の人が立っていた。俺は少し前から本を読み知った事だがこの人は他国の人だ。髪や目の色が少し違うのが特徴らしい。
「私はリンコ。よろしくね」
リンコと名乗る女性は無邪気な笑みを見せた。
「よろしくって...。何でここにいるんだ?」
「私もわからない」
次は本当に何も知らない様な素振りを見せた。
俺は始めて他国の人間を目の当たりにした事で警戒心からか既に腰の刀の鞘に手を掛けていた。姉ちゃんは俺の後ろで不安そうに状況を伺っている。
「......」
リンコは何も喋らず只、目を合わせているだけだった。
「何か言ってくれないとわからないだろ?」
「...そんなに見つめられると困るよ~///」
カクッ
俺と姉ちゃんは力が抜けた。
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