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15年前ーーー
カエデ9歳
「アツキもやっと眠ってくれたし今の内に掃除終わらせちゃおぅ」
カエデがそう思った矢先だった。
ーシュッー
その人はいきなり現れた。
「おぉ~カエデェ~」
「......」
カエデは怯えて声を出す事が出来なかった。
「そんなに怖がらないでおくれ。わしはリュウの父親。つまりカエデのおじいちゃんだよ」
「.....お爺さん?」
「お爺さんなんて堅苦しいのぉ~。...おっと!!余り時間がないのじゃった。
カエデよ、良く聞いておくれ!今から15年後、ちょうどアツキの誕生日にリンコと言う女の子が現れる様になっておる。アツキもわしやリュウの血を引いておるからそれなりに腕は立つと思う。そこでじゃな~アツキにリンコを守って貰いたいのじゃ。
辛い事が起きるかもしれんがお前たちなら大丈夫だとわし達は考えたのじゃ。今は詳しくは話せてやれんが...本当に申し訳ない」
カエデは何の事かさっぱり分からなかったがお爺さんの言葉を一生懸命覚え様としていた。
そしてお爺さんが背を向ける。
「愛しておるぞ。カエデ、そしてアツキ」
ーシュッー
お爺さんの姿は消えていた。
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