event03 開幕戦

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美羽さんはついさっき知り合ったばっかりだし、千恵に危ない事をさせるわけにもいかない。 でもだからって俺が行くとも言えない。 いや、だって怖いじゃん…… 「じゃっ、じゃあじゃんけんは無しで…… みんなで行こっか……」 「てめぇ……最初から俺を人柱にするつもりだったのかよ……」 智治から恨みの籠った言葉を掛けられたけど、もうそんなことは気にしない。 特に反対意見も出なかったし、俺達はぞろぞろとそのヤンキー風な彼との距離を詰める。 「ああ゛ん? なんだてめぇら」 俺達が目の前に立った瞬間、挨拶よりも早くドスの効いた言葉が放たれた。 うん、予想と違わぬ反応。 怖い…… 「あのぉ……つかぬことを御伺いしますがぁ…… もしかして貴方、まだグループ組んでなかったりしますかね……?」 「組んでねぇけど? それがどうしたんだ」 これ以上ないってほど腰を低くして聞いてみると、それが効をそうしたのか、結構すんなりと答えてくれた。 案外話の分かる奴なのかもしれない。 「よかったら俺達と組んでくれないかな? あと一人足りないんだ」 「はぁ? なんで俺がお前らの仲間にならなきゃいけねぇんだよ」
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