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「俺は大木大地。
これからよろしくな」
名のり返してから新しい仲間と握手でもしようかと手を差し出す。
「へっ……!?
わっ、私なんかと組んでくれるんですか……?」
自分から言ってきたくせに断られるの前提なのか……
ほんとにネガティブだな……
「勿論、歓迎するよ。
な?」
手を差し出したまま横にいる智治と千恵に顔を向ける。
すると二人とも笑顔で頷いてくれた。
「あっ、あああありがとう……ございます……」
美羽さんは智治と千恵の顔を順番に見て、最後に俺の顔を見ると拝むみたいに手を握ってきた。
うん……なんか俺の知ってる握手と違う……
「私、山本千恵。
よろしくね、知代ちゃん」
俺の真似をしてか千恵も自己紹介をしてから手を差し出す。
「ああ、はい……
どうも……」
美羽さんはペコリとお辞儀してからこれまた拝むみたいに千恵の手を握る。
「そんで俺は佐々木智治。
よろしく」
「よろしく……」
それから智治が軽い口調で自己紹介をしてから手を顔の辺りまで上げると、美羽さんが会釈を返す。
挨拶も終わったし、俺はさっきからずっと気になっていた事を美羽さんに訊いてみる事にした。
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