event08 ペナルティーゲーム

80/92
308人が本棚に入れています
本棚に追加
/725ページ
驚きはしたものの、なんとか体を捻って回避。 そしてそのまま体を回転させ、刀を上から振り下ろす。 しかし天海島は特に避ける動作をすることなく、ただただ首を横に動かして頭部への直撃を避けるだけだった。 ミシッと再び何かの軋むような音がして、天海島の体は地面に向かって落下していく。 おかしい……なにかがおかしい…… 俺は天海島が叩きつけられたせいで発生した土煙を見ながら、俺は妙な違和感を感じていた。 今の攻撃、天海島は見切れていない訳ではなかった。 現にあいつは頭部への直撃を回避した。 八尺瓊勾玉を持っている今なら、そのくらいの時間があればいくらでも避けることは出来たはずだ。 なのに、なぜあいつはそれをしなかったんだ……? それにあいつを殴る度に聞こえる音。 あれは一体…… 「――っ!?」 唐突な激痛に思わず声が漏れ、思考が強制的に遮断される。 「なっ、なんだ……?」 苦痛に顔を歪めながら、最も痛覚を刺激されているポイントである脹ら脛に目を向ける。 そこにはアキレス腱の少し上から、膝下数センチまでを透明な何かに貫かれた俺の右足があった。 「ぅああ゛あぁぁぁぁぁっ!!」
/725ページ

最初のコメントを投稿しよう!