総長の正体

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「茜さん、怪我の方大丈夫何ですか?」 「えぇ、大丈夫よ それより、ご苦労様2人とも」 「当たり前のことをしたまでですよ!」 「母さん、そろそろ苦しい………」 そう言いながら、司は茜から離れ一息した。司に続き昇も慌てて離れ一息入れた。 「あ、ごめん。苦しかった?」 「母さんは、心配しすぎだよ。 あーいう奴等に、捕まるのは慣れてるって」 「そういう問題じゃないでしょ! 一応はあんた、子供何だから! それに、今回は一般人である昇君もいたのよ!」 「それは……そうだけど……」 「まぁまぁ、説教もそれくらいにして、早く帰りましょうよ。」 「全く……… 今回は良かったけど、次からは気をつけなさいよ」 「あぁ!!」 「じゃあ、帰りましょう。昇君も今日は家に泊まって行きなさい。」 「え?けど……」 「いいじゃん!別に!」 「でも、迷惑じゃ……」 「ガキが何気ぃ使ってんだ?」 そう言いながら、亮は昇の頭を雑に撫でた。 「や、止めろ!! それより司!!」 「?」 「さっきの質問に、答えろよ!! 何で小学生のお前が、この団(鬼龍団)の総長なんかやってんだよ!!」 「…………それは」 「昇君、その話は私からするわ。 それより、早く車に乗って。優華と亮も早く帰りなさいよ」 「あ、はい」 2人は茜の質問に答えた。茜は司と昇を連れて車へ乗り、その場を離れた。 車を見送った、亮と優華は空に浮かんでいる月を眺めながら、話しをした。 「…………あの事、話すのかな?」 「さぁな……… 茜さんの事だから、多分大体の真実は隠しながら話すと思うよ」 「そうだよね……」 「さ、俺達も帰ろうぜ」 止めていたバイクに跨がり、ヘルメットを被りバイクを発進させた。
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