総長の正体

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「えぇーーー!!」 「驚き過ぎだよ、昇……」 「いや、驚くわ!! お前の父ちゃんが……… ま…まさか、あの『鬼龍団』の前総長で…… それに、母ちゃんはその『鬼龍団』の前副総長だろ……」 「ま、まぁ……」 「それで、その父ちゃんは今放浪の旅に出て、帰ってくるまでの間、お前が『鬼龍団』の総長を務める事になったって事か………」 「そういうこと。 納得した?」 「まぁ、一応……… けどお前の父ちゃん、どうして放浪の旅なんかしてんだ?」 「さぁ…… もっと強くなりたいからじゃないかな?」 そう言いながら、司は車の外を眺めた。 しばらくして、車は止まった。乗っていた司と昇は、車から降りた。 着いた場所は、二階建てのアパートだった。階段を登り一番奥の部屋へ着いた。すると、ドアが突然開き中から女子大生が出て来た。 「茜、遅かったじゃない! 亮はどっか行っちゃうし……… 何してたのよ!いったい!」 「ごめん、ごめん。ちょっといろいろあってね……… お詫びに、夕飯ご馳走するから」 「本当?!やった!」   「ねぇ美沙(ミサ)、優太は?」 「あぁ、優太君ならミルク飲んでもう寝たわ。 そんな事より、早く夕飯食べよう!」 「分かった。けど、手伝って貰うわよ」 「オッケー!」
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