総長の正体

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「!! そ、その特攻服まさか……」 日本刀を持った男の後ろにいたのは、鬼のデザインをした白い特攻服を着た男女2人だった。 「よっ!」 「その特攻服の色からして……… 何?玄武団の真似事ですか?」 「い、いや……… そ、それは……」 「その前に、そこにいる子供……… こっちに渡してくれないかな?」 「は、はい………」 「こんな人達の、言いなりになって悔しくないの?」 「?」 「それじゃ、弱虫じゃない。 私にはデカい口叩いといて……… 負け犬以下ね……」 「このガキィ!! ぶっ殺す!!」 香織の言葉に、キレた男は日本刀を持ち直し香織目掛けて振り下ろした。 「ヤバい!!優華!!」 「分かってる!!」 男に言われ、優華は日本刀を振り下ろした男の頭目掛けて、優華は足を上げ踵を卸した。 男は優華の踵落としを見事に当たり、振り下ろした刀を手から離し、フラつく足でそのまま地面に倒れ込んだ。 「総長!!」 「決まった!!」 「こいつらは、俺が察ん所に連れて行くから、優華はそこの……… あれ?あのガキは?」 「え?」 延びている男の前にいたはずの、香織の姿はどこにもなかった。 「どこに行ったんだろ………」 「私が捜してくるから、亮はこいつらを早く警察の所へ」 「分かった。じゃあ、あとよろしくな」 「あぁ」 亮は延びている男と男の仲間であろうの3人をデカい声で怒鳴りながら、その場を立ち去った。優華は亮を見送った後、亮とは反対方向の道を走り、香織を探した。
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