一般情報(魔獣とか魔法とか)

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ベヒモス: 旧約聖書(ヨブ記)に登場する地の獣。草食性で、性質は温厚、他の動物たちから慕われている(らしい)。 聖書の記述から受ける印象では、河馬か犀、もしくは象なのだが、アラビア半島に入ると、なぜかデカい魚として描かれる。 「地」の獣なのに……。 ものの本によると、レヴィアタンとの混同が起こったためらしいが、なぜそんなことが?わざわざ、地と海の獣に分けて書いたヨブの立場は? 中世に入ると、悪魔の仲間入りして、怪物的要素を付け加えられてしまう。キリスト教会は、何でも悪魔にしちゃうので、この時期、悪魔が量産された。 この小説の登場人物たちの「ベヒモス=魔獣」という認識は、この辺の流れを汲んでます。 ベヒモス、別に悪いヤツじゃないのに……と思うが、キリスト教では、女神ビーナスも悪魔扱いされているので、驚くことではない。 キリスト教は、実はかなり偏狭な宗教なのだ。 アラビア語での発音は、バハムート。 こう発音すると、最近は(強力なCM攻勢のせいで?)翼の生えた巨竜が思い浮かぶが、その姿はもちろん間違い。「地」の獣だっての。 この間違いを最初に始めたのは、某カードゲーム会社らしい(怪物ネタ切れのため?)。 「××のバハムート」というCMを耳にしたら、河馬と犀の中間の動物(性質温厚)がどすどす歩いているところを思い浮かべよう!
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