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(ボックスより全チーム、スタンバイ)
暗視装置で見れば、暗がりから一斉に「奴」に突き刺さるIRレーザーの線が見えただろう。
しかし、ハロウィンのお化けは全く気付く素振りを見せず、少し前屈みな体躯をのろのろと進めていた。
(目標、KZに進入。3カウントでマーク。)
(スティール1、スタンバイ)
(スティール2、スタンバイ)
(タイト、スタンバイ)
霧雨が降り続いていた。
ノイズ音にも似た雨音は暗闇に潜む人の気配を消す。左右には二つずつの人影が潜んでいた。
「奴」が止まる。交差点のど真ん中だった。
(ボックスより全チームへ、目標の足が止まった。用意(オンユアマーク))
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