プロローグ

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バレットが裂いた傷口に5.56ミリ徹甲弾が着弾する。 筋肉組織に見えるそれがちぎられ、あちこちへ飛沫した。 両腕を持ち上げた怪物が人影を補足する。 身体中から体液を吹きながら、なおも襲い掛かろうとする姿は狂気そのものだった。 堪らず人影が立ち上がる (スティール2、退避する!ここは・・・) 息を飲んだ。跳躍した怪物が上から掴み掛かる。 10メートル強の巨体が頭上にせまった。 間に合わない。
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