【付録】

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「亜子!行ってみよ! こんなチャンスめったにナイよ!」 「え‥篤史っ‥ ちょっと待って‥」 私は憧れのKIYOを初めて生で見て声も出なくて‥ 正直パニックで‥ ど~していいかわからないのに篤史はグイグイ私の腕を引っ張ってKIYOとの距離を縮めた。 私はKIYOとの距離が縮まると同時にドキドキし過ぎて寿命も縮まる思いだった。 「あの‥スイマセン‥ “Moonscape”のKIYOさんですよね‥」 何でそんなにサラっと声かけれるかな…? 完全プライベートだよ? ムッとされたらど~しよ~! 私は恐る恐る顔を上げてみた。 「ん‥?そ~だけど。」 うわ!!ホンモノ!! ホンモノのKIYOだ‥ KIYOは篤史に声を掛けられ 両手に繋いでいた2人の子供をそっと奥様の方に誘導し振り向いて首を少しだけ傾けた。 綺麗~… ホンモノヤバい! ヤバ過ぎる! 「あの‥凄いファンなんです!特に亜子‥あっ。彼女が‥ あの‥写真とか‥」 さすがの篤史も至近距離のKIYOを目の前にするとしどろもどろで‥私もど~していいかわからずとにかく目のやり場に困った。 だって‥美し過ぎて‥ ずっと見てられない。 だから‥少し離れた所にいたKIYOの子供達と奥様が目に入った。 ホントに可愛いハーフみたいな男の子と女の子で‥ KIYOと同じネズミの耳をつけていた。 女の子はKIYOみたいな金髪ではないけれど色素の薄い茶色い髪の毛で‥男の子は奥様と同じ綺麗な黒髪で‥2人共真っ白な肌で‥ まるで‥ 天使みたいだと思った。 奥様は‥ 一般人だと聞いていたが 元モデルと言ってもいいくらい背も高いしスタイル抜群で‥ 目鼻立ちがハッキリしている美人系で‥ それでいて全くイヤミじゃなくて‥ タンクトップに白い綿シャツを羽織りデニムにぺたんこサンダルと言う大スターの奥様には似つかわしくないその格好もまたカッコいいと思えた‥ 何よりも‥ 子供達を見つめるその顔がその仕草が‥ 母性に満ち溢れていた。 まるで‥聖母マリア様みたいだと思った。 これが‥スーパースター KIYOの家族。 なるほど‥ 結婚しても尚‥ ううん…結婚してより一層 KIYOが輝きを増している理由は ココにあったんだ‥。 KIYOの天使と女神を目の当たりにして そう思わずにいられなかった。
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