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俺はその答えを聞いて固まった。
俺に審判をしろと言う事なのか?
冗談じゃない。
勝者はともかく、選ばれなかった二人に何をされるかわかったもんじゃない。
固まっている俺の表情を見て美沙が意地悪気な笑みを浮かべ、俺の心を見透かしたようにこう言った。
「もうわかったみたいね。
そう、あなたに審判をしてほしいの。
もちろん、お礼はするわよ。」
「マジかよ………………。」
「大丈夫よ。
危険な事はしないから。」
「いや、そういう問題じゃなくて………………。」
俺の嘆きを危険な目にあわされる事を危惧しているのだと思っていた美沙は不思議そうな顔をしている。
「わからないならいいよ………………。」
俺の平凡な日常をどうしてこうも引っ掻き回してくれるんだこの三姉妹は………………。
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