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「なん.....だと.....!?」 空間全体が真っ白で地面も天井も何もかも境界線が分からない空間の中、六対十二枚の真っ白の羽を持った人間には無いほどの完成された顔、身体、肢体をもつ男とその後ろに三対六枚のこれまた完成系の肉体を持つ美女が立っている。 対するは、小さく丸い身体にブルブルと震える身体を持つゲル状の物体が一つ。 姿形から考えるとファンタジー系のゲーム、小説等では必ずと言っていいほどの登場頻度を誇る"スライム"の様だが如何せん色がおかしい。 普通想像するのは水色、緑etcetc...だが、なんとグレーである。 身体がテカると銀色に見えなくも無いが、グレーである。 クリクリの黒い目にグレーの身体のスライム。 そしてそのスライム?は鏡を見つめてブルブルと震えている。若干涙目の様だ。 「神は!!私を!!見捨てた!!」 「いや、僕が神だし。」 その後にはスライム?がブルブルと震えながら、涙を流すという奇妙な光景が広がっていた。
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