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家に着いた。
「どうぞ?」
「おじゃまします。」
「先に部屋に行っててもらえる?階段上がって右の奥の部屋だから。」
「はい。」
あの子、
本当に妖精?
ってか妖精って存在すんの?
私は疑問を浮かべながらジュースを持って部屋に向かった。
「はい。ジュース。」
「ありがとうございます!」
「ねぇ、話の続きだけど………」
「はい。何から話しましょうか?」
「妖精から!」
「はい。まず妖精界があるのはご存知でしょうか?」
「知らない。」
ってかあんの?
「人間界のちょうど裏側にある世界です。赤ちゃんの時に一度訪れたことがあるのは覚えてますか?」
赤ちゃんの時……
覚えてるわけないでしょ?
「ない。」
「あなたはご両親と来ています。」
ってことは………
ん?
「親は知ってる?」
「はい。お母様のお姉さんが妖精界で暮らしております。」
まじ?
お姉さんいたの?
そこ驚いたんだけど…………
「妖精界にいくには魔力が必要となりますので、美加様の封印を解きます。」
「封印?」
「はい。人間界で魔力を持っていると厄介ですので美加様のは生まれた時に封印しました。」
「はー。」
封印ね~
魔力……
漫画の中だけの話だと思ってた。
「お母さんは魔力を持ってるの?」
「はい。自分で抑えています。しかしお父様は封印なされています。もともと人間界の方でしたので。」
初めて知った。
「お母様は禁断の恋をしまして………」
「禁断?」
「はい。妖精界と人間界。2つの世界のものが結婚するのは許されていなかったのです。あの時は……」
母さんやるね―!
「今はいいの?」
「はい。」
「待って?じゃあお父さんは何で魔力を?」
人間界の人って普通持ってないんじゃ。
「それは、お父様は妖精界と人間界の両方の血を受け継いだからです。」
何かよく分かんないけど分かったわような気がする。
それから色んなことを説明してもらった。
「それでは、お母様がお帰りになられましたら封印を解きたいと思います。」
「はい。」
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