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「美加……レイくんに聞いたと思うけど、今まで黙っててごめんなさいね。」
「いいよ。」
いきなりでビックリしたけど。
「あなたには妖精界の姫になってもらおうと思ってるの。」
「姫?」
「そう。今は姉がやってるけど、いずれ美加に継いでもらいたい。」
私が姫………
「すぐに返事はいらないわ。その前に美加の封印を解くわね。手の甲にある痣を見てごらん?」
「あっ………」
小さい頃から変な形だなと思ってたけど、今見ると鳥の形になってた。
「それが代々伝わる私達一族の紋章。」
「紋章………」
きれいな鳥。
「じゃあ封印解きます!」
また母さんは呪文を唱えた。
その瞬間、
温かい光に包まれ、私は目を閉じた。
「美加。終わったよ?」
母さんの優しい声を聞いて目を開けた。
何か変わった所は―――――
「あれ?髪……」
母さんと同じ色?
「私と同じ封印よ。でも……鏡見てごらん?」
言われるまま鏡を覗き込んだ。
「あっ……」
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