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私、坂本 渚-Sakamoto Nagisa-
普通の高校に通う高校一年生。
渚:「ん………」
ここはどこ?
目の前には真っ白の天井
薬の独特な匂いが鼻をかすめる。
保健室?
?:『やっと起きた…』
私の耳元で男の低い声が聞こえる
体を起こそうおするけど全身痛すぎて
起きれない。
渚:「あ…あの。
だれですか…?」
?:『あぁ…僕?
知らない方がいいよ』
そう言って
ドアが開く音がした
渚:「ま…待って!」
足音がピタッと止まる
渚:「助けて…くれたんですか…?」
そう言うと
足音が近くなる。
ギシ
男の人がベッドの上に座った
?:『助けてほしかったの?』
………。
?:『なんで叫ばないの?』
……。
?:『なんで……泣くの?』
ポタッ…ポタッ…。
?:『僕はね…そんなに優しくない
だから、君が自分で頼らないと
何も変わらないよ?』
毎日のように繰り返される
イジメ…………違うかな?
ただ、暴力をふるわれる毎日。
私の身体は痣だらけ。
?:『ここに、僕の連絡先置いとくから
いつでも連絡してきて』
そう言って
男の人は保健室を出て行った。
1人になった保健室
ただただ、自分のすすり泣く声が響く。
グランドからは、野球部の声や
陸上部の砂を蹴る音
サッカー部のボールを蹴る音。
いろんなかけ声が混ざって
本当にコーチに聞こえてるのかと思われる
廊下から響く
ホルンやオーボエやラッパの心地よい音
チア部のかけ声
先生の怒鳴り声
体育館の床が軋む音
それに混ざってバレーボール部の声
バスケ部の声
たのしそうな声
私の身体は後
半年…………。
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