第1~始まりのだいち~

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「っはぁはぁ」 (さすがに慣れてないからキツイなぁ) 途中何度か休憩をはさみ、どうにか山頂までたどり着き体力の限界とばかりに頂きに身体を預け息を着く 「大学の時VRゲームにはまって、それ以来ずっと寝たきりだったからか 感覚的にはずっと身体を動かしてたんだがなぁ…」 息が整い、呟きつつ ようやく辺りを見回しはじめる 今まで岩山の影になっていたところに視線を向け落胆したあと他に特徴的な場所がないか探しだす 「まっそうだよな ハァー 、あとは………せめてジオシンボルくらいか」 ジオシンボル……迷子のための目印となるべき特徴、動かないことが条件 VRユーザーであれば初めての街、入り組だ路地裏などで重宝される 「むこうの地面に端から端まででかい亀裂が延びてる以外はこの岩山位か、亀裂まで近くて20キロぐらいかなぁ……… 遠いな」 更に、詳しく見ていくと遠く小さくではあるが、いきものの様なものがみてとれる 「岩が動いているみたいだけど…ありゃサイかな むこうは犬の群れがあるし こっちは蠍? いやいやサイズがおかしい、あっちの犬と同じ位じねぇかよ 」 犬と蠍?を見比べるが距離があるにしても、明らかに蠍がでかい そうやって見比 べていると なにやら犬の様子かおかしくなった 「一体、何を警戒してるんだ?あのあたりはやつらが日陰にしてる岩があるだけで他にはなにもな、、い゛?」 そんな犬達の警戒 を嘲笑うように地面から何かが飛び出し一匹を丸飲みにしていく 現れたのは白い串団子をいくつもつなげ、さらにに犬一匹丸飲みにするほどの大きな口をもつ化け物である 犬達は飛びすさり懸命に爪や牙で飛び掛かっていくがビクリともせず犬をもう一匹飲み込み 地面に消える 「白い団子の化け物かよ、蠍はまだいいにしても あんなもの地球上の何処にもいないぞ………」 困り果て視線を山下の人々にむける 「これアイツらにつたえられるのか」 (信じてはもらえそうにないよな)
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