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アーセナルSide 「よくも殴ったわね…」 トッポを刺した女の看護師はエースが病院内に入ったのを確認すると、起き上がり俺を睨んできた 俺は即座に黙って左手で拳銃を握り奴の額に押し当てた 「…やっぱり、 警察でもないのになんで拳銃持ってるのかしら?」 ア「!!」 俺はこの状況で冷静でいられること、なんで「やっぱり」なんて言葉を使ったのか疑問に思った 「…撃てば? 撃ったら撃ったで私と同じ殺人罪で捕まるわよ? あ、私が殺そうとした人達はまだ生きてるから私は殺人未遂ね」 「人達」ってことは… ア「マックもお前がやったんか…」 左手に力を込めた 2人をあんな状態にさせといて しれっとしてるこいつが許せん 俺はこれでもかってほど睨みつけた 「…言っとくけど、 私、自分からあの子達を殺ろうって決めた訳じゃないわよ」 ア「!!」 あまりにも意外で、俺は目を見開いて驚き、左手に込めていた力が抜けた ア「どういうことや」 「命令よ、命令」 ア「…」 「警察に捕まる覚悟の上で金が欲しければあの子達を殺ってくれって言われたの」 ア「…」 「まあ、失敗だろうからお金は入らないかもね」 犯人の最後の言葉は聞き流し、トッポの頬を触った …明らかに俺ら狙われてる せやけど命令で殺そうとしたっちゅーことは、命令を下した奴が黒幕ってわけか マックの判断力、推理力抜きで俺らイケるんやろか… 「…ちなみに銀行強盗した峰弥も私と同じ立場よ」 ア「!!」 「あいつも命令でこの子を殺ろうとしたけど失敗、だから私が病院で殺ろうとしたわけ」 ア「…」 医者と警察が来ると女は連行され、トッポは担架で院内へと運ばれていった
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