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いろいろと試行錯誤を繰り返したが、最終的に考えるのが面倒になり目についたものを選んだ。
気力：体内に眠る精神力を力に変換し様々な効果を出す。ただしセンスと修行が要必要
ステップ：ステップが出来るようになる
投げ：投げられるようになる
刹那はこの３つを選択した。
「チュートリアルはいかがされますか？」
「いらないかな」
刹那は、実践あるのみ、とチュートリアルを飛ばした。
すると白い空間が小さくなり始めた。
「それでは《Dream Life Online》をお楽しみください」
声だけが刹那の耳に残った。
白い空間が消えると目の前に広がっていたのは街だった。
街といっても日本の都会のようなビルが立ち並んでいるわけではない。
どちらかというと西洋風のレンガ作りの家が立ち並び、後ろには大きな噴水があり、その中心には祈る女神がいた。
刹那はただただVRMMOの凄さを体感していた。
その場で少し動いてみるが動きは現実さながら――それ以上のものだった。
「ひなは確か動くなって言ってたよな……」
周りには群がるようにたくさんの人がいて探すのは難しいのではないかと感じていた。
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