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刹那の言葉に2人は頷いた。
「だから武術で大事な《気力》と回避の《ステップ》、遠距離っぽい《投げ》を取った」
自信ありげに話す刹那に日向子がツッコミを入れていった。
「はいストップ。お兄ちゃん後半はおかしいよ。だってもっと大事そうなスキルあったでしょ!?」
日向子は刹那に密着し話した。
彩音も呆れながらも刹那に告げた。
「せっちゃん、格闘家は不人気No.1のジョブなんだよ」
彩音曰く、格闘家はリーチが短いくせに威力も低く、ガードもままならない。
さらに技もあまり発見されなかったためβテストでは全くと言っていいほど役に立たなかったらしい。
そして《気力》は成功者がおらず《ステップ》は上げるのが難しく《投げ》をするなら弓や銃を使うとらしい。
刹那は、ふぅー、と息を吐いてから2人に聞いた。
「要するに俺の何が行けなかったんだ?」
「「全部」」
「何だと!?」
刹那の問いに2人は声を揃え答え、刹那はその答えを聞いて地面を叩き悔しがっていた。
そんな刹那に彩音は肩を叩き言った。
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