はじまりと初戦闘

13/13
前へ
/13ページ
次へ
刹那の言葉に2人は頷いた。 「だから武術で大事な《気力》と回避の《ステップ》、遠距離っぽい《投げ》を取った」 自信ありげに話す刹那に日向子がツッコミを入れていった。 「はいストップ。お兄ちゃん後半はおかしいよ。だってもっと大事そうなスキルあったでしょ!?」 日向子は刹那に密着し話した。 彩音も呆れながらも刹那に告げた。 「せっちゃん、格闘家は不人気No.1のジョブなんだよ」 彩音曰く、格闘家はリーチが短いくせに威力も低く、ガードもままならない。 さらに技もあまり発見されなかったためβテストでは全くと言っていいほど役に立たなかったらしい。 そして《気力》は成功者がおらず《ステップ》は上げるのが難しく《投げ》をするなら弓や銃を使うとらしい。 刹那は、ふぅー、と息を吐いてから2人に聞いた。 「要するに俺の何が行けなかったんだ?」 「「全部」」 「何だと!?」 刹那の問いに2人は声を揃え答え、刹那はその答えを聞いて地面を叩き悔しがっていた。 そんな刹那に彩音は肩を叩き言った。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加