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それだけではなく身長・体重・座高・体脂肪率など事細かな刹那の個人情報が書き込まれていた。
「……おいひな。なぜ俺の個人情報をすべて知っている」
刹那は半ば呆れながら日向子に聞いた。
「お兄ちゃんの事で知らないことなんてないよ!―――っとそれじゃ、これ被って」
刹那は日向子の発言に寒気を覚えながらもリンカーと呼ばれるヘッドギアを付けた。
それと同時に日向子がリンカーの横のボタンを押した。
「ひな、何してるんだ?」
ボタンを押しても特に変化がないので聞いた。
「ん?お兄ちゃんの脳波をスキャンしてるんだよ。これって時間かかるから先に《Dream Life Online》の説明するね」
そう言った後、かれこれ2時間近く話し続けていた。
後半は日向子の体験談みたいな感じになっていたが前半だけで多くの事が分かった。
この《Dream Life Online》にはレベルなどは一切なく完全なスキル制のゲームである。
ジョブと呼ばれる職業スキルがありこれは自分の持つスキルや開示されていないステータスによって変化する。
スキルも入手するだけでなく取った行動により変化するため必然的にオリジナルのキャラとなる。
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