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『えぇー、もうこんな時間なの！？あと１時間しかないじゃん！？』
日向子は部屋で大声を出し、どたばたとしていた。
そして寝巻きから着替えた日向子が部屋から出てきてテーブルについた。
ゲーム施行時間は８時半からだ。
何でも普段の生活から変えないようにしたらしい。
そのためゲーム施行まで残り１時間となっている。
２人は朝食を食べるとゲームを始める準備をした。
「お兄ちゃん、ゲーム中に入ったら動かないでね」
日向子がそれだけ言って部屋に入っていった。
刹那は皿を洗ってから部屋へ向かった。
時刻は８時１５分、施行までの時間も短くなってきた。
刹那は部屋でリンカーを装着してベッドに横たわり、漫画を読んで時間を潰した。
そしてゲーム施行１分前、刹那は漫画を閉じゲームを始めるためにカウントをしていた。
残り１０秒を切るとゆっくりと目を瞑った。
５―４―３―２―１―
「リンクスタート」
０と同時に刹那はリンカーを起動させるキーワードを発した。
刹那がゆっくりと目を開けると何もない白い空間に来ていた。
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