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……3日前
『ねぇ、奈美。』
いじめグループのリーダー
の杏里が話しかけてきた。
『何…?』
『あんた、亜由美の親友だったよね。』
『そうだけど。』
『へー。でもね、亜由美あんたの
悪口いってたけど。』
『ふーん…。』
『信じてないんだ?』
『だって亜由美がそんなこと
するはずないじゃん』
『へー。じゃあこれみても亜由美のこと信じる?』
それは亜由美のノートだった。
『えーと…どれだったっけな?
あーあった。ほら。』
そこには亜由美の字で
《奈美うざい。》
って書いてあった。
『ほら?本当でしょ?あー丁度いいところにきた!あんた、亜由美の悪口いってたよねえ?』
亜由美は下向いたまま黙っていた。
『いえよ!!亜由美の悪口いってたよね?』
『ぅん……ごめん。』
ずっと親友だと思っていたのに、
その言葉が信じられなかった。
すると、亜由美に対する同情心も
消え、
ふつふつと怒りと憎しみが
湧いてきた。
『亜由美?許せないでしょ?
奈美はそういうやつなんだよ。
だから…』
杏里がいう前に私は亜由美に
つかみかかっていた。
『あんたなんかいじめられて当然だよ!いなくなっちゃえばいいのに!』
よく考えれば、これは杏里の罠だったのだ。
今日杏里に、
『奈美ってばかだね。亜由美が
死んだの奈美のせいだから。』
と言われた意味。
実は奈美は悪口なんていっていなかった。
杏里は『やらないと、奈美をいじめる』
と亜由美を脅していたらしい。
私がばかだったのだ。
私が……………。
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