‡就職先が決まりました‡

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「なるほど、貴女が俺に渡した能力は魔法関係ではなかったのですね。それならそうと早く教えてくれれば良いのに」 「???」 本当に早く教えてくれよ、羞恥心を押し殺して唱えた厨二魔法が台無しじゃないか。 まぁいい、身体能力だけでも異世界を救う事ぐらい出来るだろ。 考えてみれば魔法に当たらず敵を叩きのめす力があれば良いんだからな。 「仕方ない、この岩を砕きましょう。 今の俺なら粉々に砕くぐらい簡単なはずですからね」 「へ?」 しかし単に砕くだけでは面白くないな…よし、人差し指一本だけで砕いてやるか。 俺は人差し指だけ立てて、目の前の岩に照準を定める。 「砕け散れ!! 指岩!!」 そう叫んで俺は目の前の岩に渾身の一撃を放った。 グキッ!! えっ? グキッて… 「い…いってえぇぇぇぇ!!!!」 明らかに指が変な方向曲がってますがな!! ちょっ、マジで痛いんですけど!? 「はぁ…そりゃ普通の人間が指だけで岩を砕けるわけないでしょ? さっきから何してるのよ」 そんな呆れた表情で溜め息なんかついてないで何とかしてくれ!!死ぬ、死んじゃうから!! ん? 普通の人間? ちょっ、まさか… 「ふ、普通の人間ってどういう事? チート能力は?」 「はぁ?チート能力? そんなもの貴方にあるわけないでしょ? 貴方は正真正銘の普通の人間よ」 何だとぉおぉぉぉっ!? 「ち、ちょっと待て!! 普通の人間がどうやって異世界救うの!?」 「異世界を救う? 何を寝惚けた事言ってんのよ、貴方をここに連れてきた目的は別の事って説明したじゃない」 すみません、その説明は右から左に受け流されました。 「貴方の仕事はギルドマスターになって、チートの能力を持った人達の力量を調べる事。 だから戦う能力なんて与えてるわけないでしょ?」 チートの能力を持った人達の力量を調べる?ギルドマスター? 「何じゃそりゃあぁぁぁ!!!!」 こうして俺の前代未聞の仕事が幕を開けようとしていた。
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