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え、というか、私いま、思い切り夢を見ていたような、気が……。
ざーっと血の気の引ける感じがして、頭をぶんぶんと振る。
とりあえず、ここでじっとしていても仕方ない、先に進まなきゃ……!!
スカートについた草葉をバサバサと払うと、私は勢いよく立ち上がり、ボストンバッグを手に……
って、あれ？
すっかりと暗くなってしまった辺りを手探りで一生懸命探すけれど、バッグの在り処がわからない。
「う、うそでしょ……」
中に入っていたものと言えば、ほとんどが洋服。だけど下着も入っていたし、……。
「あ！」
そうだ、ポシェット！
肩に感じる重みは間違いなくポシェットの中身が詰まっている証拠！
そう思って、私はポシェットの留め具を外す。
物を落とさないように中をそっとまさぐると、折りたたんで入れた地図の手触りや、少しだけ持ってきたお金の感触があって、ホッと胸をなでおろす。
「っていうことはやっぱり、下着泥棒…………？」
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