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湖がありましたが、日本第二位の面積があるといいながらも、一位のビワコに比べると何とも可愛い湖です。よし、ここはやはりビワコに行ってみよう、と私は思いました。
私は疲れていましたが、その足でビワコに向かうことにしました。
いくつもの町を通り、いくつもの山を越えました。箱根の峻険な山々を越えました。
海沿いも走りました。その時は夏でしたから、浜風が余計に気持ちよく感じました。
富士山を横に見ながら国道1号線を走りました。
いくつもの峠を越えました。鈴鹿峠を越えました。鈴鹿峠では年に一度F1グランプリが開かれるそうです。
三重県四日市市の旅館で一泊しました。その旅館では夕食も出ない、お風呂も沸かさない代わりに、宿泊料金は1000円でした。
翌日、自転車を漕いでいると湖が見えてきました。ビワコです。だけども私はとても疲れていたので、ビワコを見るのも早々にして、友達と二人でぐっすりと眠ってしまいました。
すると夢のなかに一匹の猫が現れました。
猫は私にこう言いました。
「お前はもう走ることは出来ない。」
私は猫に言いました。
「そんならあなたの足を私に下さい。そして私の代わりに自転車を漕いで下さい。」
そうすると猫はなにも言わず立ち去ってしまいました。
翌日、起きて私は帰ることにしました。
再び三重県四日市市の宿代1000円の旅館に泊まり、その後名古屋で私は転倒しました。私はもう自転車に乗ることが出来ないくらい、怪我をしてしまいました。
私は人に
「お金がないので貸して下さい。そして、自転車を着払いで送って下さい。」と頼みました。
そして私は新幹線に乗ってその日の内に茨城の家に帰りました。
私の果てしなくない旅は終わりました。
しかし私の人生と言う名の旅は今のところ果てることなく続いているのです。
終
(ビワコ旅行の走破距離約800km)
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