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まぁくんが居なくなり数日が過ぎた。
天藍乃空の生活も落ち着き普段通りになった。
毎日、仕事から帰ってくるとメイド服に着替えて家事をする。
天藍乃空は女になりたい訳でも女装が好きな訳でも無かった。
ただ、メイド服が好きなだけだった。
いや、正確にはメイドになりたかった。
そう、メイド服を着てメイド仕事がしたかった。
勿論『お帰りなさいませ、ご主人様』『にゃんにゃん』等と言う喫茶のメイドでは無い。
メイド服を着て『御奉仕しますご主人様』等と下半身の処理をするメイドでも無い。
掃除、洗濯、料理、更には髪のセット等をする昔ながらのメイドがしたかった。
天藍乃空は、昔見た映画のメイドに憧れたメイド男子だ。
しかし、現代では昔ながらのメイド仕事など無い。
仕方無く、天藍乃空は家の中でのみメイド服で家事をして満足するしか無かった。
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