6.ミクちゃん

3/3
前へ
/159ページ
次へ
だから、背後からいきなり『ミクちゃん』って言われても、自分に話し掛けて来たとは思えなくて。 それでも、その声が男子とも女子とも言えない中性的な甘い響きで、耳心地良かったものだから、つい振り向いてしまった。 『ん?ミクちゃんの友達だったの?』 声の主は思ってた以上に私のすぐ背後に居た! どアップ! どっひゃーーー!とか うっきゃーーー!とか 漫画やアニメの擬音みたいな効果音みたいな物が、私の脳内を駆け巡った。 声には出さなかったけど。
/159ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加