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そこで思考が停止した。
路地の向こうから小走りに近づいて来た人の肩が、私の肩にぶつかって、よろけそうになったからだ。
私の背後からは、深夜だと言うのに人のざわめく声が聞こえて来た。
ある予感がした。
私は恐る恐る、ゆっくりと肩越しに振り向いた。
私のマンションの下に、軽く人だかりが出来ている。
「きゅ、救急車呼べ!」
「飛び降りか?」
「まだ生きてるかも?」
喧騒が響いている。
私はゆっくりとその場所に歩み寄った。
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