目が覚めたのは公園でした

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歩きながらまわりを見ていると、そこにあるのは、家、家、家。どうやら先ほどの公園は住宅地の一画にあったらしい。公園をでてコンクリートブロックに囲まれた道を10分ほど歩くと、人が行き交う大通りにでた。 通りにでてきた俺に目もくれずに歩く人々。 電気用品店の店頭にあるテレビは、交通事故の増加というありきたりなことに関する議論を放映しており、その向かいにあるベンチでは、年配の男性が政治家の汚職に関する動向を伝える記事を読んでいる。 ふと視線を向けたショーウィンドウには、これといった特長のない自分の姿らしきものが写っていた。
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