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「これじゃ……外出れないね」
遠慮気味に話しかける彩乃に「あぁ……」と小さい声で答える慶太。
会話がすすまないまま10秒ほど時間は止まり、2人は同時に喋り始める。
「あの……」「昨日は……」
彩乃は目を逸らして頬を赤く染め、「ごめんなさい」とつぶやく。
「いや、俺の方こそ急に呼び出してゴメン。
昨日の事なんだけど……」
「あっ、昨日はごめんなさい!!
あんな場所で急にあんなこと言って……慶太君の気持ちも考えずに私、自分の事ばっかりで……」
頭を深く下げて慶太に謝罪する彩乃。
「その事じゃないんだ……。
白石が言っていたフェイスログの事だけど、俺も同じなんだよ。
全部読ませてもらったけど……」
慶太の言っている事が理解できない彩乃が恐る恐る質問する。
「一緒ってどういう……事?」
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