第一章 香川 慶太

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しばらく呆然とその場に立ち尽くし、再び降り出した強い雨が俺を正気に戻す。 『一体なんだったんだ……今の子供は。俺の寿命が残り七日?それが本当なら、望み通りじゃないか。何も怯える必要なんて無い。この抜け殻のような人生の果てより、死んだ世界の方が興味深い。まぁ、子供の嘘を本気にしても仕方無いか……』 俺はそんな事を考えながら、駅前のコンビニへ向かった。 大粒の雨を、全身で受け止めながら。
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