二人の『ゆうと』

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 思わず安堵の息がこぼれた。 ふと、隣を見ると 「何んとか今回は生き残ったねー」 っと言いながらユートが近づいてきていた。 顔を見るとかなり嬉しそうである。  そう、今回は なのだ、おそらく俺とユートは同期の中でダントツで場外サヨナラしている回数が多い。  決して弱いわけではない。 実際、実技戦闘訓練ではお互いそれなりの成果を上げているのだ。  だがしかし、その成果の前には愛すべき地面との「こんにちは」が、50回ほど待っている。 そして、そのうち40回はPマクターによるものだ。
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