第零章

9/11
前へ
/73ページ
次へ
目を開けると太陽が照らしてきた。 「うっ」 手で太陽の光を遮ると。一人の少女が目線に入ってきた。 「大丈夫?」 少女が涙を浮かべて聞いてきた。 俺は、起き上がり言った。 「ハ、ハルカ!!」 少女が驚いたように、 「え、ハルカ?」 「いや、なんでもない」 ハルカは、死んだんだよな。 目も前にいる少女は、どことなくハルカに似てる。 今は、そんなことより。 「こんな砂漠に君みたいな女の子がなんで一人でいるんだ?」 そう聞くと、少女は、 「え~と、あの~、あ!、私は、何か大きい音が聞こえたから、それよりあなたこそ、一体何をしてたの?こんなところで」 「おれは、・・・・・・・。あ!!」 俺は、少女をその場に置き去りにし、辺りを見回した。 「神殿がない!!」 あの一撃で神殿が崩れたのか。それより、アポロは、どこにいるんだ。 神殿の残骸をどかしながら探していると。 「いた!!」 走ってそこに向かうと、アポロが倒れていた。
/73ページ

最初のコメントを投稿しよう!

82人が本棚に入れています
本棚に追加